2021年02月9日
前回のブログで本校の「オンライン会議」を紹介しました。このオンライン会議について、先月の読売新聞に興味深い記事が出ています。(2021.1.9 読売新聞朝刊11面)
このオンライン会議にも、「上座・下座」があるというのです。マナーコンサルタントの西出ひろ子さんによると、パソコンのスクリーン上の「上座」は、画面の左上。そして右下が「下座」という位置づけになるそうです。
Zoomは、昨年9月から画面上の参加者を表示する順番を任意に入れ替えられる機能を世界一律で設けているそうなのですが、これは手話通訳や司会役の人を固定して表示するための機能で、日本企業のように「上座・下座」として使うやり方は想定外だといいます。
一方、脱ハンコの動きの中でも、日本特有のマナーがあります。書類に押印する際、役職が下がるほど、左に傾けて押印することで、ハンコをおじぎさせているようにみせるマナーがもともと特に金融機関であったそうなのですが、同じ読売新聞の記事によると、企業向けに電子印鑑サービスを提供する「シャチハタクラウド」で、新たに電子印鑑を押印する際に、印鑑をおじぎさせる機能を設けた(!)ということです。回転させる角度は1度単位で指定できるとか。
ICTが進んでも、日本の企業文化を変えることは至難の技のようです。
ちなみに大阪青凌では、オンライン会議での「上座・下座」は存在しません。また出張書類における押印での「おじぎ」もありません。念のために書き添えます。
福力