受験生とゲストのみなさまへ

2023年04月8日

2023年度入学式 式辞

 今年は桜の開花が早く、3月下旬から明るい日差しが降り注いでいました。昨日今日はあいにくの天候ですが、すっかり春らしい陽気となりました。

 本日、ここに、保護者ならびにご来賓の皆さまにご臨席を賜り、大阪青凌中学校・高等学校 2023年度入学式を挙行できますことは、私たち教職員にとりまして、この上ない喜びです。厚くお礼申しあげます。

 ただ今、本校への入学を許可されました新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは、中学生が39期生、高校生が41期生となります。教職員一同、皆さんを心より歓迎いたします。

 また保護者の皆さま、本日はまことにおめでとうございます。高い席からではございますが、お子様のご入学を心よりお喜び申しあげます。

 さて新入生の皆さん、大阪青凌は、校地をここ島本の地に移転し4年目を迎えました。昨年創立40周年を迎えたのですが、島本町に移転をしてまだ日の浅い、これからの学校の歴史は、皆さんによってつくられると言っても過言ではありません。在校生の先輩たち・先生たちと一緒に、地域から愛され親しまれる学校をつくっていきましょう。

 入学式にあたり、新入生の皆さんに本校の校訓についてお話しておきたいと思います。校訓は「自主自律」です。「律」は「自分を律する」という表現のときに使う、「ぎょうにんべん」の漢字です。「自主自律」とは、わかりやすく言うと、自主的、主体的に行動し、なおかつ自分のことを自分でコントロールできる人になろう、ということです。自分が身につけたその力を、将来、人や社会のために活かそう、という願いも含まれています。もちろん自分で自分をコントロールするというのは簡単なことではありません。先生たちからアドバイスやサポート受けながら、行動し成長していきましょう。

 この3年間、私たちの日常の暮らしや行動に大きな影響を与えてきた新型コロナウイルス、その感染対策がようやく緩和されます。新入生の皆さんには、学校行事や部活も含め、本来の大阪青凌での中学校生活・高校生活を送ってもらえると思います。そして、学校生活を送るにあたり、何よりも皆さんの周りには、ともに学校生活を送る大勢の仲間がいます。皆さんが一丸となれば、きっと大きな力が発揮されるでしょう。

 その一つの例として、先月開催された野球のWBCのお話をしたいと思います。日本が劇的な勝利を収め、3大会ぶりに頂点に立ち、日本中が歓喜に包まれました。確かに、侍ジャパンの選手たちの中には、技術的に突出した選手が何人も選ばれていました。ただ、それだけでチームが勝てるわけではありません。監督の選手を信じる気持ちは非常に強いものでしたが、それに加えて、選手一人ひとりが心を通わせ一つになって、他国と比べても、打者も投手もつなぐ意識を持ってプレーをしていました。最後まであきらめずに、一体感は揺るぎないものになっていました。

 皆さんには、これから仲間とすごし、成長する時間がたっぷりあります。学校生活の中で夢や目標を見つけ、それに向けて自分が今何をしなければならないのかを考え、同じクラス・学年の仲間と一緒に努力を重ねていってください。いろいろチャレンジしてください。失敗してもかまいません。困った時には仲間や先生たちの力を借り、協力しながら改善できる方法を考えて、次に活かしていってください。

 保護者の皆さま、私たち教職員は、お子様の夢や目標の実現に向け、全力で指導にあたります。それには、ご家庭と学校との連携が欠かせません。ご理解とご協力を何卒よろしくお願いいたします。

 結びに、本校の経営母体である学校法人「浪商学園」が創立100年を超え新たなスタートを切るさなか、大阪青凌に入学する皆さんが、充実した中学校生活・高校生活を送り、高い志を持ち続け、「ひとつ上の自分」に成長してくれることを心より願っております。以上をもちまして、私の式辞といたします。

 

2023年4月7日

大阪青凌中学校高等学校 

校長 向 忠彦