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青雲・凌雲(校長ブログ)

『リボルバー』

2021年07月13日

 

 

原田マハさんの新著『リボルバー』。新刊が出たなと思って買いそびれていたら、なんと
すでに第3刷(6月15日付)。第1刷は5月25日なので、まだ1カ月も経っていない
のに。私のように原田さんの新刊を待っているファンが多数いらっしゃるのでしょう。

今回はゴッホとゴーギャンをめぐる物語。一時アルルで2人が共同生活をして、ゴッホが
自分の耳を切る事件が起きたことは歴史上の事実なのですが、2人の間に何があったのか
はまるで霧の中。その2人の間にどんなドラマがあったのか。パリ8区にある小さなオー
クション会社に勤める高遠冴(たかとうさえ)が、ゴッホの自殺に使われたとされるリボ
ルバーが持ち込まれたことをきっかけに、資料と聞き取りを重ねて2人の人間ドラマに迫
ります。いやー今回の小説も面白かった。これまでゴッホとゴーギャンの関係になんてあ
まり興味がなかったけれど、この小説を読んで俄然興味が湧いてきました。

私はパリにあるオルセー美術館が、これまで訪れた美術館の中で一番好きなんですが、そ
の魅力の1つが、ゴッホとゴーギャンの絵を静かな環境で、絵に接近して見られることです。
ゴッホの絵筆のひと刷毛ひと刷毛が感じられるほど接近して見られるのは、日本ではでき
ないことです。(日本でゴッホ展が開かれると、すごい人気で接近することはおろか、静か
に鑑賞することさえ不可能ですから)

今回の小説でも、このオルセー美術館が重要な舞台の1つとなっています。小説ですから
もちろんフィクションなんでしょうが、原田さんの描くドラマ、そして最後の展開には
いつものようにドキドキさせられました。図書館に寄贈しておきます。興味のある方はどうぞ。
福力

※本のカバーがゴッホの『ひまわり』、カバーを外すとゴーギャンの『肘掛けのひまわり』
になっていることに、物語の半ばで気づきました。(上記写真)

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