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青雲・凌雲(校長ブログ)

『ワイルドサイドをほっつき歩け』

2020年08月22日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ステイホームで文字通り家にいることがほとんどだった今年の夏休み。その
おかげもあって、本はかなりのペースで読むことができました。約1週間で
4冊。ほぼ2日に1冊のペース?! ステイホームも悪くないなと思う今日
この頃です。

 

さて、その中からおすすめの1冊『ワイルドサイドをほっつき歩け』を紹介
します。著者は今や売れっ子作家といってよい、ブレイディみかこさん。こ
の人の本の魅力は何と言っても市井の人々を描くその視線にあります。ブレ
イディみかこさんの本には、大手のメディアでは得ることができない生の英
国の情報が満載なのです。
で、今回の視線の先にいるのは、英国のおじさんたち。ブレクジットが可決
されたのは、おじさんのせい、というわけで最近何かと悪役にされがちなお
じさんたち。けれどマクロの視線で見ると、そのおじさんにも言い分はある
わけで。

 

例えば、第1章の9「ウーバーとブラックキャブとブレアの亡霊」には、ウ
ーバーに仕事を奪われるブラックキャブの運転手の話が出てきます。ブラッ
クキャブは、ロンドン名物の黒タクシーですが、その資格試験は、かなりの
難関です。著者によると、

「彼らは、ロンドン市内約二万五千のストリートと、約十万の名所・建物・
 施設の位置を覚えて筆記試験に挑む。また、それ以上に難しいという口頭
 試験では、面接官 がランダムに上げる二つの地点の最短ルートを答え、
 そのルート上の全ストリート 名や交差点などを即座に答えねばアウトだ
 という。この試験にパスするには何年もかかると言われ、脱落率七割とい
 う。」

ところが、これほどまでして取得したポジションを、「ウーバーのドライバ
ーたちはスマホのアプリで一瞬にして入手」できます。ブラックキャブの運
転手の心情やいかに、なのです。
ただ、本書を読むと、ウーバーに対する運転手の気持ちは一枚岩ではないよ
うで、さまざまな意見がバーベキューパーティの場で、くりひろげられます。
そして夜もふけて最終電車を気にするウーバー反対派のおじさんが、駅まで
のタクシーを捕まえようとするものの、なかなか捕まらず、とうとうウーバ
ーを利用するはめに・・・・。後は本書をお読みください。
福力

 

 

 

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