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青雲・凌雲(校長ブログ)

中学校卒業式

2021年03月18日

春を感じさせる蒼天に恵まれて、昨日、中学校の卒業式が行われました。
皆、3年間で大きく成長したことを感じさせてくれました。当日の式辞を
アップロードします。

 

 4月が近づくとともに、日に日に暖かい気候となりました。季節はめぐ
って春が近づいてきています。心なしか今年は一段と春の到来が待ち望ま
れます。
 本日、ここに大阪青凌中学校第34回卒業式を挙行するにあたり、保護
者の皆さまにご臨席をいただき、このように厳粛に執り行えますこと、教
職員一同、心よりお礼申し上げます。また今日の佳き日、保護者の皆さま、
ご家族の皆さまには、お喜びもひとしおのことと拝察申し上げます。誠に
おめでとうございます。

 

 さて、大阪青凌中学校第34期生の皆さん、卒業おめでとう。皆さんが
新校舎で過ごした中学校最後の1年間は、本当に新型コロナウィルスに振
り回された1年でした。覚えていますか?新しい校地に移転して、初めて
迎える新学期。ところが4月に突然、緊急事態宣言が発出され、皆さんが
新校舎に通うことのないまま、約2カ月の臨時休校となりました。これま
でに経験したことのない長さの休校でした。臨時休校の期間中、クラッシ
ーの学習記録を使ってのやりとりが、担任の岡橋先生や教科の先生と続き
ましたが、5月に入ると、多くの皆さんから聞こえてきた声は、「早く学
校に行きたい!」というものでした。

 不幸中の幸いというべきか、皆さんは生徒にiPadが導入された最初の学
年でした。臨時休校期間中これがフルに活用され、宿題の受取や提出、ポ
ートフォリオ作成等に使われたと聞いています。中には毎日先生から送ら
れてくる課題にうんざりして、iPadを見るのもいやだと感じた人もいるか
も知れません。しかし、このツールがあることで、長い臨時休校期間中、
皆さんが少しでも学習に取り組めるきっかけとなったことも事実です。そ
して今では、ほとんどの人がiPadを違和感なく使いこなせているのではな
いでしょうか。そのスキルは皆さんの財産の1つだと思います。

 

 オーストラリアが予定の行き先だった修学旅行も、北海道になりました。
行き先が国内になって、当初はがっかりした人も多かっただろうと思いま
すが、富良野では、忘れられない体験もしたと聞いています。天体観測が
予定されていた2日目の夜。直前まで土砂降りの雨だったそうですね。
しかしあきらめかけていたその時、空が突然晴れ渡り、星いっぱいの天の
川が皆さんの頭上に現れました。直前の雨が空気中のちりやゴミを洗い落
としたことで、すみきった空気がもたらされた結果の星空だったのだろう
と思います。きっとその時見た星空は、皆さんの一生の思い出になるでし
ょう。
振り返ってみると、このようなさまざまな行事やイベントを通して、皆さ
んは「ひとつ上の自分」へと確実に成長し、クラスのきずなは強まり、そ
して深くなっていったことと思います。

 

 さて、来月になれば、皆さんはもう高校生。4月から始まる高校生活で、
皆さんには、どのような事を心がけてほしいかを、お話ししておきたいと
思います。
 少し気の早い話ですが、今年度から、大学センター試験が大学入学共通
テストへと変わったことは知っているでしょうか。1990年から実施され、
30年余り続いてきたセンター試験ですが、今年度から名称を変更し、その
中身が変わったのです。そしてこれと同時に、学力の3要素というものが
定義されています。学力とは何かということが、世の中の変化とともに新
たに決め直されたといってもよいでしょう。

 その3要素は何か知っていますか。1つは、基礎的な知識や技能。2つ
めは、思考力や判断力、そして表現力。そして最後の3つめが、主体的に
学習に取り組む態度です。私は最後の3つめが、これから高校生になる皆
さんにとって、最も重要なものではないかなと思っています。
 では主体的に学習に取り組む態度とは、具体的にどういう意味なのでし
ょう。例えば、今回、私たちの生活が一変する原因となったコロナウィル
ス。このウィルスとはどんなものなのか。皆さんがもっているiPadで調べ
てみると、ウィルスとは、遺伝子がタンパク質の殻でくるまれたもの、だ
ということがわかります。ウィルスには細胞膜がないこともわかります。
だからウィルスには細胞膜を破壊する力のある抗生物質の薬は効かないの
です。しかしその代わりに、石けんで洗うだけで、石けんがタンパク質の
殻を溶かし、ウィルスを簡単に洗い流すこともできます。さらに過去に人
類がウィルスと戦った歴史を紐解けば、その時にはヨーロッパでウィルス
が猛威をふるい全体の3分の1にもおよぶ人が亡くなり、その結果、社会
の構造が大きく変わるきっかけにもなったということがわかります。

 こんなふうに、自分が興味をもったことや関心をもったことを、受け身
ではなく、自分でいろいろ調べてみることで知識や教養を深めていくこと、
これこそが主体的に学習に取り組む態度だということなのです。高校に入
って学ぶ教科の内容は、一段と専門的で高度なものになります。ただ受け
身で授業を受けているだけでは、みなさんの学習へのモチベーションを維
持することは難しいと予想されます。だからこそ受け身ではなく、自らの
興味や関心と結びつけることで、主体的な学習態度を養ってもらいたいと
思います。
 幸い、皆さんはこの3年間で本を読んだり、文章を書いたりする習慣を
身につけたはずです。それは高校生活で主体的に学習に取り組む大きな武
器になるはずです。高校生になっても、それらの習慣は是非大事にしてく
ださい。

 

 最後になりましたが、保護者の皆さまには本校の教育活動に対し、あた
たかいご支援とご協力を頂きましたこと、あらためてお礼申し上げます。
本校は新しい島本の地で、今年度から教育活動をスタートさせました。新
しい青凌にご期待いただくとともに、今後とも大阪青凌にご鞭撻を賜りま
すよう重ねてお願い致します。以上、第34期生の未来に幸多からん事を
願い、私の式辞といたします。

       
              令和3年3月18日  
             大阪青凌中学校校長   福力 稔

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