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青雲・凌雲(校長ブログ)

東北・北海道②

2020年07月27日

下見1日目。南三陸町役場に着き、役場の人の案内で南三陸町防災対策庁舎を訪れました。
皆さんもご記憶にあると思いますが、東日本大震災で被災し、鉄骨だけの建物になった庁舎
です。3階建て鉄骨の庁舎を目の前で見上げると、あらためて結構な高さの建物であること
がわかりました。震災当時、この庁舎の屋上まで避難した人は53名。しかし、助かったのは
わずか10名でした。多くの人が、屋上を超える高さの津波にのみ込まれ、流されたのです。
まさかこの屋上を超える津波が庁舎を襲うとは、おそらく予想できなかったのではないか、
建物を前にしてそう感じました。
案内してくださった町の職員の内木(ないき)さんによると、この10名の人は、屋上のアン
テナのポールや、庁舎の外階段にしがみついてなんとか助かったという状態だったようで、外
階段と波との間にはさまれた人は、その水圧で肋骨が折れていたそうです。鉄骨の外階段は、
ところどころ根元から歪んでいました。津波の力は私たちが想像できないほど強いものだった
のでしょう。

津波に襲われたこの庁舎の情景をカメラにとり続けた人がいます。その方が撮った屋上が水
没した瞬間の写真を見ると、避難した人々の恐怖が蘇ってくるような気がしました。
庁舎の2階で津波が来る寸前まで、防災無線で避難を呼びかけたのは、男女2人の町職員だ
ったそうで、お二人とも亡くなられています。

生徒たちがこの庁舎を訪れる時には、被災当時、高校生だった町の職員さんが、講演をして
くださるとの事。どれほど年月が経っても、当時の事を話すのはつらい事だと思うのですが、
生徒たちにとっては、貴重な学びの場となることでしょう。
福力

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