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青雲・凌雲(校長ブログ)

高3始業式

2020年08月19日

昨日、高校3年生の始業式を行いました。以下に私の挨拶をアップします。

 

みなさん、おはようございます。
 短すぎる夏休みが終わり、今日から2学期が始まります。この短い休みの
間、少しはリラックスできる時間はとれましたか?7,8月に3年生として
最後の大会を終えたクラブもありますね。
 いつもは親の実家に帰省していた人、家族で旅行をしていた人、それぞれ
がこのウィルス感染拡大の状況を受けて、なかなかいつもの夏休みにできて
いたそれらのことができなかったことでしょう。クラブ活動においても、い
くつかの大会は中止に追い込まれ、また開催された場合もいろいろな制限が
あったことと思います。さまざまな面で、通常よりも気をつかわなければな
らない夏休みでした。帰省や旅行だけではなく、ちょっとした繁華街への外
出がためらわれたり、外食を控えたりということもあって、家に閉じこもっ
ていた時間が多かったという人もいるでしょう。

 

 「小人閑居して不善を為す」という言葉を知っていますか。これは「四書
五経」のひとつである「大学」という書物の中にある言葉で、小人、すなわ
ち凡人は、閑居すると、すなわち暇をもてあますと、不善つまりろくなこと
をしない、といったような意味をあらわしています。もちろん、暇をもてあ
ますことのなかったであろう皆さんには、あてはまらない言葉です。ただ、
これだけ外出が制限され、人と自由に会うこともままならない環境にいる
と、誰しも「不善をなす」とまではいかなくとも、メンタル面で支障をきた
すことは十分に考えられることです。

 

 かつて米国で「感覚遮断実験」という科学的実験が行われたことがありま
す。これは、人間から視覚、聴覚、触覚といったありとあらゆる感覚をでき
るだけ取り除いた環境に人間を置くと、人間はどれだけ平静でいられるのだ
ろうかという実験でした。もちろん朝昼夜の食事や排泄、睡眠等は許された
環境だったのですが、できる限り感覚を遮断した環境で過ごしていると、多
くの人に幻覚や幻聴といった症状が現れたそうです。

 つまり人間は、普段の生活では、周りから沢山の刺激が入ってきている状
態で、無意識のうちにそれらを聞き逃したり、見過ごしている状態にあり、
そうすることで精神を平静に保っているのです。ですからそれらが全く入っ
てこない状態におかれると、なんと自ら幻覚をつくりだしてしまうというこ
とが、この実験からわかったのです。

 

 翻って今のこのコロナウィルス感染拡大を避けようと、皆がステイホーム
している状態を考えてみると、「感覚遮断」とまではいかないものの、ゆる
やかな閉じこもり状態にあるといって良いと思います。
 ですから私を含めて、皆さんがついつい言葉が行き過ぎてしまったり、
「怒りっぽく」なったりすることもある、と理解しておいたほうが良いと思
います。このように自分を客観的に第三者の目から見る認識をメタ認知とい
います。このような認識をもつことで、メンタル面でしんどくなった時に、
少し冷静な目をもつことができます。参考にしてみてください。

 

 さて、まもなく9月。受験勉強も本格化し、自分の世界に閉じこもられね
ばならないことも増えてくるでしょう。しかし「ちょっと疲れたな」「いき
づまったな」と思う時は、自分から足を運んで、友達や先生を頼ってくださ
い。このコロナ禍の中、誰もが「小人閑居して不善をなす」ような状態にあ
るのです。しんどくなった時は、友達とちょっとした雑談をすることで救わ
れることもあるでしょう。
 受験勉強では、勉強そのものと同じくらい体調管理が大事です。毎日の食
事や睡眠をおろそかにせず、自分にあったルーティーンをつくって規則的な
生活を送ることが重要です。
ベストをつくして悔いの無いようにしてください。
 それでは、これで第2学期始業式にあたっての私の挨拶を終わります。あ
りがとうございました。
福力

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