校長ブログ

2019年03月15日

印パ紛争とひとつの映画

ポスター画像  

 

少し変わった名前のタイトルですが、とても感動して久しぶりに人目も憚らず涙した映画
がありました。それが上の写真の映画『バジュランギおじさんと、小さな迷子』です。
この映画のストーリーを少しご紹介します。パキスタンの山岳地帯に住む女の子の母親が、
国境を越えて、インドのイスラム寺院へ子どもを連れて行きます。その理由は、女の子が
人の話は聞けて理解しているのにもかかわらず、声を発することができないということで
した。霊験あらたかな寺院で神様にお祈りし、何とか子どもの障がいを取り除いてやりた
いという母親の願いは、万国共通です。
しかし、そのインドからの帰途、女の子は迷子になってしまうのです。声を出せない、し
かも異国の地。そこでたまたま出会ったインドのおじさん、それがバジュランギおじさん
です。このおじさんが、声を出すことのできない女の子を、なんとか母親の元へ返そうと
奮闘努力する、そんなストーリーです。
パキスタンとインドはこれまで、カシミール地方をめぐる戦争を3度繰り返してきていま
す。そして今、この地をめぐる両国間の紛争が激しくなり、戦争の一歩手前といってもよ
い状況になってきています。それだけに、よけいにこの映画が涙を誘います。現実は映画
のようにはいかないでしょうが、この映画がインドで製作され人気を博しているというの
が、せめてもの救いだと思います。機会があれば是非、ご覧になってみてください。
福力