校長ブログ

2021年09月21日

情報の真偽をどう見極めるか②

前回の続きです。
同じシリーズの連載第3回目(2021/9/12)には、「PCR検査はインチキ」とか「ワ
クチンを打つと遺伝子が改変される」といった誤情報が、専門家、なかんずく医師に
よって流されているということが取り上げられていました。
ごく一部ではあるものの、接種をめぐる誤情報が医師によって発信されていることは
事実で、ある兵庫県の医師のSNSのサイトのフォロワーは1万5千人以上にのぼってい
ます。
専門家である医師が発信する情報の重みは一般の人が発信する情報とは比べ物になら
ないほどで、これらの情報を見た人々がツイッターやフェイスブックで情報をさらに
拡散させていくことになります。

実は米英でも同じようなことがおこっており、同記事によるとNPOの調査で、SNS上
の「反ワクチン」の投稿の65%は、医師や起業家など12人のインフルエンサーが発信
源だったことがわかっています。

もともとワクチンに対して不安な気持ちをもっている一般の人が、このような情報に接し
た場合、その結果どのような心理になるかを想像するのは容易です。そしてワクチンを含
め新型コロナウィルスに関するさまざまな情報がインターネット上にあふれている現状を
鑑みると、もはや何を信じてよいかわからなくなってくるというのが普通ではないでしょ
うか。ましてや前回の投稿にも書いたとおり、ウィルスが変異するたびに正解が変わって
くるという状況では、そうなるのもやむを得ないと言えるかも知れません。
次回はこれらの現況を踏まえて、私たちがどう対処すべきかについての専門家のご意見を
紹介します。
福力