校長ブログ

2022年07月30日

第1学期終業式あいさつ

皆さん、おはようございます。1学期終業式にあたり、これから夏休みを迎える中学生高校生の皆さんに、紹介したいことがあります。詳しくは、本日配付される保護者会だより「あおぞら」に、今からお話しする内容が掲載されていますので、あとで目を通してください。

出口治明さんという人が言われていることなのですが、出口さんというのはライフネット生命という会社の創業者で、現在、立命館アジア太平洋大学の学長をされています。その人が書かれた本の中に、次のような一節があります。

「人生を豊かにし、人の成長のきっかけとなるのは、『本を読むこと』『人に会うこと』『旅をすること』の3つです」

自分自身はまったく同感で、この説に大いに共感しています。

まず、本を読むことによって、言葉を覚え、理解しようと頭を使います。ちょっとした空き時間に、例えば電車の中やふとんの中など、時間や場所に制限されず楽しめます。私も気分転換をしたい時に、しばし現実から離れようとして興味を持てそうな本を手に取ります。映像もよいのですが、想像力を働かせてその世界に入り込むのは活字が一番です。

次に、いろんな人と会っておしゃべりをすることによって、まちがいなくコミュニケーションの力や柔軟に判断する力が養われます。コミュニケーションの力が必要な仕事は、将来人口知能に、取って代わられることはないでしょう。学校の先生・医師・カウンセラー・作業療法士・振付師などは20年後まで残る職業と言われています。

最後に、旅に出たり、どこかへ行くことによって、脳のストレスが軽くなり免疫力が高まることが解明されています。興味や関心のある場所に出かけ、実際に自分の目で見て、いろんな体験をすると、明日への活力が湧いてきます。別に遠くへ行かなくてもいいです。私も仕事の合間を縫って、今でもキャンプや旅行に率先して出かけています。

私自身はこの3つを、常に人生が面白くなればいいなぁと思って、実践していますが、生徒の皆さん、夏休みを迎えるにあたって、「本・人・旅」の3つのキーワードをぜひ覚えておいてください。

 

次に、皆さんにお伝えしたいのは、先月6月23日が大阪青凌の創立記念日でした。今年創立40周年を迎えました。少し振り返ってみますと、1983年に、高槻市前島の地に高校が開校されました。1期生は142名でした。そして1985年に学校名が現在の「大阪青凌」に代わり、中学部も開校されました。校名は「青雲の志を凌ぐ」という漢文の一節から取られました。開校以来男子校でしたが、2003年に中高全コースが男女共学となりました。ですから、完全共学となってほぼ20年です。2007年に難関国公立大学を目ざす「特進Sコース」が誕生しました。これももう15年です。ここからは最近の話ですが、2018年に一人1台のiPadの導入が始まり、2020年にこの島本の地に校地を移転しました。この春の大学入試結果では、関関同立の合格者数が100名を突破しました。

こうしてみると、大阪青凌は着実に一歩ずつ前進し、歴史を積み重ねてきました。開校以来、卒業生から在校生へ、確実にバトンがつながってきました。このことを考えると感慨もひとしおです。卒業生も7000名を超えましたが、これからの青凌の歴史は、在校生である皆さんが築き上げてくれることになります。よろしくお願いいたします。

 

最後に、明日から夏休みですが、休日に夜更かしをして、平日と休日の睡眠時間のずれが2時間を超えると、睡眠の質が低下したり日中の眠気につながるとの研究データが発表されました。これを「社会的時差ぼけ」と呼ぶそうです。学習の能率を上げるためにも、生活スタイルは普段通りに保つことを、明日から第一に心掛けてください。

以上です。ありがとうございました。