校長ブログ

2019年12月16日

COP25閉幕

世界的な気候変動を話し合い、特にCO2の排出規制に取り組む国際会議、COP25が
閉幕しました。日本のメディアがこの会議の内容について取りあげる機会は少なく、
開幕時、また日本から出席した小泉環境相が演説した時、またグレタさんが会場に
到着した時くらいしか記事にはなっていません。(私がウオッチしていないメディア
では大々的に取りあげられているのかも知れませんが)
閉幕時には、CO2の排出量で世界の第1位と2位の国がそろって規制強化に消極的だ
ったというがっかりしたニュースも流れました。
しかし世界では、この気候変動を危機的にとらえ、アクションを起こしている団体
や業界が幾何級数的に増えてきています。以下、webからの情報※をもとに、その具体例
をご紹介します。
夫馬氏の記事によると、COP25に先立つ9月23日にニューヨークで開催された「国連気候
アクション・サミット2019」以来、投資家や銀行団が相次いで、各国政府の政策や融資先
企業に対して、CO2の削減目標を引き上げるよう要請しているということです。
これらの要請をしている主要機関投資家の数は515、彼らの運用額は全部で3,770兆円。国家
規模を優に上回る巨大な金額です。
また131の銀行が署名した「国連銀行責任原則」が発足。融資先の企業が環境にどのような
影響を与えているかを自主的に測定し公表していくといいます。機関投資家も銀行も、今の
気候変動を大変危機的なものととらえ、本気で活動していこうとしているのです。
欧州や米国のメディアがCOP25の議事内容をどれほど詳しく伝えているのかは知らないので
すが、どうも日本とのギャップは広がっているような気がしてなりません。
※「グレタさん演説のウラで、日本メディアが報じない「ヤバすぎる現実」 
  巨額マネーが動き出した 夫馬 賢治   https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67794
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