校長ブログ

2019年08月28日

flygskam

朝夕、ようやく秋の訪れを感じることができるようになりました。今年の夏もうんざり
するほどの暑さでした。誰もが地球温暖化を実感として感じるようになってきているの
ではないでしょうか。

朝日新聞(デジタル版8月22日付)によると、スウェーデンでは「フライトは恥」を意味
するflygskam(フリュグスカム)という言葉が生まれ、使われるようになっているそうで
す。「フライトは恥」というのは、大量のエネルギー(石油やガス)を短時間で使い果た
す飛行機を安易に乗らないようにするという運動の、いわばスローガンなのです。
では飛行機の代わりに何を使うか?それが鉄道です。ヨーロッパでは、時代とともに少な
くなっていった夜行列車が復活しつつあるようです。
フランスでも、飛行機(フランス語でavion)と恥(honte)を組み合わせたaviontという
言葉が生まれ広まっているとのこと。以下、少し新聞記事から引用します。

 

パリに住むブノワ・フュエンテスさん(34)は博士課程時代の2013年にセネガルを旅行し
たのを最後に飛行機に乗るのをやめた。その年、環境問題のオンライン講座を受講したの
がきっかけだ。「長い年月をかけて蓄えられた石油やガスなどのエネルギーを短時間で使
い尽くす典型例が飛行機だ」と気づいたという。昨年のバカンスは、パリからイスタンブ
ールに自転車旅行した。遠くに住む友人の結婚式の出席を諦めたこともある。   
                             (2019.8.22 朝日新聞)

 

このヨーロッパの意識の高さには、素直に感心しました。そして某国の大統領との意識の
差に改めて愕然とさせられました。パリは、今年の夏、摂氏41度を記録したとのこと。ま
すますフリュグスカムの意識は高まりそうです。
福力

※先月、NHKのニュース(「おはよう日本」7月21日)を見ていたら、この運動を「飛び恥
運動」とアナウンスしていました。