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青雲・凌雲

あれから6年

更新日:2017年03月18日

昨日、前橋地方裁判所で、国と東京電力に対し、計3,855万円の支払い
を命じる判決が下されました。東京電力に対しては、安全より経済合理
性を優先したとし、特に非難に値するとしています。

昨年、大阪市内の小さな映画館で『太陽の蓋』というドキュメンタリー
映画を見たのですが、あらためてあの福島第一原子力発電所の事故で、
どれほどの事態が現場で起こっていたのか、またそのうちどれほどの真
の情報が国民に知らされていたのかを知って愕然とさせられました。
裁判所が判決で断罪しているように、東電は2008年に原子力発電所付近
に15.7mの津波が来ることを試算していました。この試算に基づいて高台
に非常用発電機を設置していれば、その後の原発の状況はまるで違ってい
たでしょう。判決にあるように、安全よりも経済合理性を優先させた結果
なのでしょうか。その結果起きた被害の大きさを考えると、それだけが設
置しなかった理由とは、俄には信じがいものがあります。
そして、あの被害の大きさに比して62名の被災者に3,855万円という額は
あまりにも少ない気がします。
福力

中学生職業体験

更新日:2017年03月18日

      

 

今年も中学生の職業体験が、16・17日の2日間にわたって、高槻のさまざまな業種の店舗のご
協力により実施されました。
書店、銀行、喫茶店、ハンバーガーショップ等々、業種はさまざまで、学校とはまた違った
生徒たちの真剣な眼差しに出会うことができました。
中学生の今、こんなふうに仕事を体験できるということは、本当に生徒たちにとって貴重な
ことだと思います。ご協力いただいた各業種の皆さま方に感謝申し上げます。
福力

中学校卒業式

更新日:2017年03月14日

 

 

本日、中学校の第30回卒業式が行われました。
在校生の「送る言葉」、3年生の「お礼の言葉」、とても感動的でした。
本当にあっという間の3年間。生徒たちの言葉を聞きながら、この3年間
の歩みが走馬燈のようによみがえってくるのを感じる良い式でした。
保護者の皆さま、多数のご臨席をいただきありがとうございました。
福力

 

1984年②

更新日:2017年03月13日

余談続きですが、前回取り上げたオーウェルの『1984年』という作品には、村上春樹氏
も特別の思い入れがあるように見受けられます。
長編小説『1Q84』第1巻~第3巻。この作品は、タイトルそのものが、明らかにオーウ
ェルの作品へのオマージュに由来しています。また最新の作品『騎士団長殺し』でも、作
品のメインキャラクターの1人が、以下のようにオーウェルの『1984年』について言及す
る場面があります。

「そこは(※筆者注 英国のジュラ島)ジョージ・オーウェルが『1984』を執筆したこ
とでも有名なところです。オーウェルは文字どおり人里離れたこの島の北端で、小さな貸
家に一人で籠もってその本の執筆をしていたのですが、おかげで冬のあいだに身体を壊し
てしまいました。原始的な設備しかない家だったんです。彼はきっとそういうスパルタン
な環境を必要としていたのでしょう。・・・・・」(『騎士団長殺し』第2部 138P)

なぜ村上氏が作品のタイトルや文中でオーウェルに何度も言及するのかはわかりませんが、
彼がたびたび作品の中で描く架空の世界は、どこかしらオーウェル的なイメージと重なる
ように私は感じます。

さて本題に戻します。このオーウェルの作品『1984年』が、なぜ今、再びベストセラーに
なっているのか。それはまさに米国でトランプ政権が誕生したことで、現実にオーウェル
的な社会が目の前に現れたからでしょう。
例えば、大統領顧問であるケリーアン・コンウェイ氏は、大統領就任式の聴衆の数が、ホ
ワイトハウスからの発表とマスメディアの発表とで大きく食い違うことを指摘され、堂々
と、それは「オルターナティブファクト(もうひとつの事実)」だと言っています。
さらに大統領自身が、自身に不利な情報については、すべてフェイク(偽の情報)だと言
い張っています。まさにポストトゥルース(事実、真実が重視されない)の時代が、米国
で始まっているのです。このような状況はいつまで続くのでしょうか。

しかし実のところ、米国のメディアはこの状況に打ちのめされているどころか、むしろ発
憤して、やる気満々になっているのではないかと私は思っています。
かつてウォーターゲート事件で名を馳せたワシントンポスト紙。この新聞社の記事は、そ
の多くがWashington Post has learned~というセンテンスで始まっていることで有名でした。
「何々省の発表によれば~」とか「何々警察の発表によると~」という記事ではなく、
「ワシントンポスト紙の調べによると」というセンテンスは、すなわち新聞社が独自に取
材して調べた結果わかったこと、という意味を持っています。このようなジャーナリスト
魂がこれほど奮い立たされている状況は、今をおいてないのではないでしょうか。
そしてカレンダーを1984年に戻さないために、今ほどメディアが果たす役割への期待が大
きい時もないと思います。
福力

1984年①

更新日:2017年03月11日

欧米のアマゾンのサイトで過去にベストセラーとなったジョージ・オーウェルの小説
『1984年』が再びベストセラーとなっています。
私が初めてこの小説を読んだのは、大学生の時でした。当時、まもなく実際の1984年
を迎えるということで、さまざまなメディアがジョージ・オーウェルを特集していた
のです。ご存じの方も多いと思いますが、この小説は有名な「反ユートピア小説」で、
ビッグブラザーと呼ばれる正体不明の独裁者が管理する未来社会を描いています。
人々はいたるところで双方向のテレビジョンによって、常時監視されています。また
「言語や言葉」は厳重に管理され、独裁者にとって、都合の悪い言葉は抹消されるか、
その本来の意味を全く反対のものに置き換えられます。例えば「戦争は平和である」と
か、「自由は屈従である」というふうに。
なるほど私たちは「言葉や言語なしに思考すること」はできません。この考え方は、当
時の私にとってとても新鮮なもので強く印象に残りました。

余談ですが、同じ1984年にアップルによって発売された初代Macのコマーシャルも、こ
の小説をイメージとして使っていました。どんなコマーシャルか簡単に説明しますと、
巨大なスクリーンにまさにビッグブラザーを思わせるおどろおどろしい男の顔が写され
ています。男はスクリーンを注視する人々を洗脳するかのように、語りかけさまざまな
指示を出しています。
そこに陸上選手のような格好をした女性がハンマーをもって、さっそうと現れます。そし
てスクリーンに向かって、思いっきりそのハンマーを投げつけるのです。スクリーンは木
っ端微塵に打ち砕かれます。そしてメッセージが現れます。「1月24日、アップルは初代
Macを発売します。その結果、あなたは小説『1984年』で描かれた世界とは違う1984年を
目にするでしょう」と。このコマーシャルが意味するところは、容易に人々に理解されま
した。つまり、当時コンピュータ業界の巨人だったIBMの支配を、アップルが新製品によ
って打ち砕くというものです。話が横道にそれ、長くなりました。続きは次回に。
福力

 

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