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大阪青凌中学校・大阪青凌高校

青雲・凌雲

Google①

2018年10月18日

今朝のニュースを見て、一瞬、驚かれた人も多かったのではないでしょうか。実は私
もその一人なんですが。そのニュースのタイトルが、これです。


「グーグル、アプリ有料化」(日本経済新聞 10/18朝刊)


よく読むと、「欧州域内で売るスマートフォンについて」という限定がついていて、
「ほっと」させられたのですが、今や日常茶飯事といってよいほど、Gmailやグーグル
マップ、そしてYou tubeを使っていて、しかもそれが「無料」であることを前提と考え
ている身からすると、それが突然「有料化」するのかと驚かされた訳です。
記事にある通り、最近、EUはグーグルをはじめとするグローバルな経済活動を行ってい
る巨大IT企業に対して強行な態度を示しつつあります。その根底には、これらの巨大企業
が公正な競争を阻害しているのではないか、あるいは巨大な利益にともなうはずの妥当な
税を支払っていないのではないかという疑問があるのです。
今回、EUがグーグルに対して指示した制裁金は、なんと4千万ユーロ(日本円で約5,641億
円)。この巨額な罰金に対して、グーグルがその対抗手段としてとった対応策がアプリの
有料化というわけです。
しかし日経の記事にあるように、このような制裁がEUが主張するような競争を促進するか
については、現実的にはかなりの疑問符がともないます。なぜなら「検索ソフトは性能で
グーグルが圧倒的な優位にあり、IT業界では「いまさら競う意味がない」のが共通認識と
なっている」(同記事)からです。
この争いをめぐる裁定が出るのは29日以降になりそうですが、このニュースは、巨大IT企
業に対抗するのは、もはや国家レベルでも困難になってきているという事実を私たちにつ
きつけているように思います。
福力

ラッピング広告

2018年10月17日

 

 

先月から、本校スクールバスのバックにラッピング広告が掲載されています。
ラッピング広告は2種類あって、1つは校地移転を、もう1つは入試説明会の
日程をお知らせしています。
どちらも学校のスクールバスなので、ラッピング広告の作成料以外にはお金が
かからないところが効率的なところです。(笑)
できるだけ、たくさんの人の目にとまってほしいと願っています。
福力

英語の民間試験導入をめぐって

2018年10月3日

大学共通テスト(2021年1月実施)で導入されることが決まった英語民間試験の扱いに
ついて、導入するのかしないのかで揺れていた東京大学の基本方針が決まったようです。
読売新聞(2018.9.26)によりますと、東大は先月の25日、英語の民間試験について、
「入試の出願資格として成績を活用するものの、提出を必須としない」(同記事)とい
う基本方針を決めたとの事。
少し詳しく記事を引用しますと、「英語力を6段階で評価する国際標準規格「CEFR」で
下から2番目にあたる「A2」(実用英語技能検定の場合、準2級程度)以上を出願資
格」とするものの、「民間試験は必須とせず、高校教員が調査書で同様の英語力を認めた
場合なども出願できる」(同記事)としています。これは事実上、「外部試験は受けなく
てよい」と言っているのに等しい内容です。
英語の民間試験導入については、従来から①異なる民間試験の比較に「CEFR」を使うこ
と自体が疑問、②民間試験を受ける機会が少ない地方の高校生や、経済的要因から複数回
受験することが可能な生徒とそうでない生徒との格差が問題等、さまざまな疑問があがっ
ていました。
それらの懸念等を考慮したと考えると、東大の基本方針は妥当なものと思いますが、この
基本方針は、今年3月に国大協が発表したガイドラインに明らかに反しています。他の大学
にも大きな影響を与えると思われる東大の基本方針、今後の行方が注視されるところです。
福力

祝 ノーベル医学生理学賞受賞

2018年10月2日

京都大学の本庶佑特別教授がノーベル医学生理学賞を受賞。久しぶりに手放しで喜
べるニュースです。これで日本人の医学生理学賞は5人目になります。自分が特に
努力したわけでもないのに、やはり誇らしいものですね。
今日の朝日新聞(2018.10.2朝刊)によると、この研究のキーポイントになっている
PD-1というT細胞は、当初、アポトーシスの研究をしている過程で見つかったとい
うことです。ということは、最初はこのT細胞が、細胞死を引き起こすと思われてい
たのでしょうか。PD-1のPはProgrammed(プログラムされた)、DはDeath(死)
の頭文字だそうです。しかし、名前に反して「何度実験しても、細胞は死ななかった」
(同上記事)。
実は、このT細胞は、細胞死を引き起こす免疫細胞ではなく、むしろその逆に免疫機
能を抑制する働きに関わるものだったというわけです。
従来のがん研究では、この本来、人間が持っている免疫機能を活性化させることが
長らく追求されてきました。有名な「丸山ワクチン」もその1つ。
しかし、「体を守る免疫を強めてがんを倒すのではなく、がんが身を守る仕組みを突き
止め、これを逆手に取って治療につなげる戦略を実現」(2018.10.2日本経済新聞)し
たのが、今回の研究だということです。
免疫機能は人間にとって大切な機能ではあるけど、際限なく働きつづけると、やがて自
分にとって必要な細胞まで攻撃してしまうから、そこにはちゃんとブレーキが働くシス
テムが、本来備えてあります。がん細胞が、その機能を利用して自らの身を守ろうとし
ている「しくみ」を解明したのが、今回の研究の肝ということになるでしょうか。
しかし「がん細胞」ももう少し賢かったら、そのブレーキを悪用して、自らの増殖が暴
走すれば、やがて寄生している本体が崩壊してしまうとわかるはずなのに、と素人の私
は考えてしまいます。
ともかく本来はプラスに作用するはずの機能が、時には必ずしもプラスどころかマイナ
スに作用してしまうというところが、生命現象の興味深いところです。生命現象とは、
本当に複雑で神秘的なものだなぁと、改めて考えさせられました。
福力

青凌トライアルⅡ

2018年09月29日

 

 

本日、第2回目の青凌トライアルを開催いたしました。
生憎の雨でしたが、ご来場いただいた保護者・生徒の皆さんでホールは満席でした。
悪天候にもかかわらずご来校頂きました事、感謝申し上げます。
今回の体験が、今後の受験校の決定の一助となりましたら幸いです。
本日はありがとうございました。
福力

Jacinda Ardern(current Prime Minister of New Zealand)

2018年09月27日

 

 

「NZ首相、3カ月の娘と国連へ」、昨日の朝日新聞の記事(2018.9.26)です。
6週間の産休を首相がとったこともニュースになりましたが、今回の記事は、国連で
の会合にアーダーン首相が「子連れ出席」したことをとりあげたものでした。
今から10年以上前になりますが、本校の国際コースの生徒たちが短期留学(3カ月
~6カ月)でお世話になっているニュージーランドの複数の高等学校を訪問した際、そ
の半数を超える学校の校長先生が女性であったことを思い出しました。その1人の校
長先生は、昼休みでティータイムをとっているスタッフルームに私を案内して紹介し
てくださった後、いきなり「どうぞショートスピーチを」と言われて、緊張しながら
即興のスピーチをしたことは、懐かしい思い出です。
NZのメディアは、「首相の娘が世界のメディアの見出しになった」と好意的に報じ
ている(同記事)とのこと。さもありなん、という感じがします。
福力

高齢化社会

2018年09月25日

先日、厚生労働省から発表された日本における100歳以上の人口数。ニュースを聞かれ
た方はもうご存じでしょうが、その答えは次のうちのどれでしょうか?

 

①約7百人
②約7千人
③約7万人

 

正解は③の約7万人。正確には、「老人の日」の15日時点で6万9785人となります。こ
のニュースを聞いて、驚かれた人も多かったのではないでしょうか。さらにその約7万
人のうちの88%、6万1454人が女性です。
日本経済新聞電子版(2018.9.14)によると、「100歳以上の高齢者は国が表彰制度を始
めた1963年は153人だったが、98年に1万人を突破。年間3千人ペースで増加を続けて
いる」とのことでした。年間3千人!私たちの予想以上のスピードで高齢化は進んでい
るようです。
最近読んだ本(「医者が教える食事術」ダイヤモンド社)には、長生きできるかどうか
は、持って生まれた体質よりも、「食事をはじめとした生活習慣」が大いに関与してい
るとありました。その本からの孫引きになって恐縮ですが、アメリカの「ナショナル・
ジオグラフィック」誌の記者であるダン・ビュイト氏が、長寿者の多い地域をレポート
し、世界中で以下の4つの地域を挙げておられるそうです。

 

・イタリアのサルディーニャ島中部
・日本の沖縄北部
・アメリカのカリフォルニア州ロマリンダ
・コスタリカのニコジャ半島

 

先の日経新聞の記事には、都道府県別の100歳以上の人口ベスト10が挙げられているの
ですが、そこに沖縄県は見当たりません。実は、沖縄県では、北部が「ゴーヤを日常的
に摂取するなど昔ながらの食生活を維持」(「医者が教える食事術」)しているのに対
し、南部はアメリカの「ファストフードやランチョンミートを多食し、肥満者が増え、
心臓疾患で早死にする人が日本で最も多く」(同上記本)なっているとのことです。
この沖縄県での状況は、日本全体にもあてはまると思われ、そう考えると、今後も長寿
の人が右肩上がりで増えていくとは言えないかも知れません。
福力

日航機123便③

2018年09月22日

2冊目は、『日航機123便墜落 最後の証言』。この本はかなり売れているようで、ど
この本屋さんに行っても、在庫切れでした。仕方なく、電子図書で購入。こういう時
に、kindleは便利ですね。
さてこの本の著者、堀越豊裕氏は、共同通信社外信部次長。そのネットワークを生か
して、米国で特にNTSB(米運輸安全委員会)、ボーイング社の関係者から事故当時
の詳しい事情を取材しています。そこで明らかになったのは、米国と日本との事故責
任のとらえ方の違いです。簡単に言うと、日本では「責任者は誰かを明らかにして、
その人物に罰則を与える」が至上命題になるのに対し、米国では悪意がなければ、事
情聴取する関係者に最初に刑事上の免責を与えて、事故原因を追求することに重きを
置くというのです。
ご存じのように、123便の墜落の公式原因とされたのは、ボーイング社の圧力隔壁の
修理ミスでした。その修理ミスには悪意があったのか、ないならば免責を与えた上で
どのようなミスで、それがどう墜落につながったのかを調べる、というのが米国流の
ようです。しかし著者も本書で述べているように、このような考えは、日本ではなか
なか理解されないでしょうね。日本の警察、事故調は、ボーイング社で修理にあたっ
た関係者の事情聴取を何度も試みたものの拒否されたということ、またその関係者は
事故後、長らくの間、外国に行く際にも日本を経由することは慎重に避けていたとい
うことは、本書で初めて知りました。
著者は、先の本の青山氏にも会い、ミサイル説にも本書の中で言及しています。しか
し、米国の関係者も最初は「テロ説」が有力で事故現場に入ったが、機体の破片にそ
の痕跡がなかったということ、もしミサイルが発射されたなら、それはレーダーで捕
捉されたはずということ、またミサイルを発射した艦船には数千人が乗りくんでいる
はずで、それら全員の口を30数年にわたったつぐませることはできないはず、として
ミサイル説を明確に否定しています。


ご紹介した2冊の本、その取材の結論は全く違います。あれほどの事故で、30数年経
った今も、さまざまな説があること自体、驚きを隠せません。航空機というのは、そ
れに搭乗すること自体、日本ではもはや日常の風景となっていますが、それだけ複雑
で、多くの犠牲者のもと、その安全性が向上してきたということなのかも知れません。
※前回で紹介した『遺物は真相を語る』は図書室に寄贈しています。
福力

日航機123便②

2018年09月20日

前回の続きです。まず『遺物は真相を語る』という青山透子さんの著書。この本の著者、青
山さんは、昨年も『日航123便 墜落の新事実』(河出書房新社)を出版され、その内容につ
いては、このブログでも詳しくご紹介しました。(2017.8.29)
彼女が取材してたどりついた推論は、「相模湾で訓練していた自衛隊の護衛艦「まつゆき」
が発射した誘導ミサイルが、何らかの理由で誤って日航機に接触、垂直尾翼を破壊し、それ
が直接原因となって日航機は墜落した。そしてその事実を隠蔽するため、墜落場所は意図的
に発見が遅らされ、先に秘密裏に現場に到着した自衛隊が、証拠を隠滅するために火炎放射
器を使って現場を焼き払った」という、俄には信じがたいものでした。
今夏、出版されたこの本では、あらためて日航機墜落の直前から、国産ミサイルの開発が佳
境を迎えていた事を当時の新聞等で示し、あわせて墜落現場から見つかったさまざまな遺物
を化学分析にかけて、その成分を調べることで、自らの推論が正しいことを論証しようと試
みています。
彼女はまず、ジェット燃料であるケロシン(成分は家庭用の灯油に近い)で、人間の体が炭
化するほど燃えることはない、と言います。御巣鷹山の峰に広範囲に広がった多くの遺体は、
性別が判別できないほど炭化していました。
さらに今回の著書の中で、彼女が成分分析にかけたのは、墜落現場から採取した何とも形容し
がたい「塊」2つ。それらを、どこから採取したかを伏せて、金属材料の研究でトップクラス
のT大学工学部(実大学名は明らかにされていません)に、分析を依頼しています。
その結果はというと、航空機の機体を構成しているジュラルミンに含まれるアルミニウムを除
くと、多くの硫黄とベンゼンが検出されたというのです。その分析結果から、青山氏は「あの
日、上野村の墜落現場の山奥で、ジェット燃料ではなく、ベンゼンが含まれる大量のガソリン
が用いられ、航空機の構造物であるジュラルミンが融解してドロドロになって固まり、その中
に硫黄成分を含むゴムのような粘着性の高い物質が含まれていた、という事実は、武器使用の
可能性を最大に高めた結果となったのはまちがいない」(本書143ページ)という、前著と同じ
結論に至っています。
福力

日航機123便①

2018年09月19日

    

 

毎年、夏になるとマスメディアで取りあげられるものが2つあります。1つは、太平洋
戦争。昨年は特にNHKが特集した「インパール作戦」のドキュメンタリーが心に残り
ました。(※「NHKスペシャル 戦慄の記録インパール」2017年8/15放送)
そしてもう1つ取りあげられるもの、それが日航期123便の墜落事故です。
今でも単独機の事故としては、最悪の520人の命が失われた航空機事故。1985年の事故
発生から30年以上が経ちました。
私は事故の一報をラジオで聞いたその時を、今でもよく覚えています。ちょうどお盆休
みで日本海に向かう車の中でした。日本航空の747ジャンボジェット機の機影がレーダー
から消えた。墜落場所は不明。ラジオはその少ない情報を繰り返し伝えていました。
ジャンボという名で親しまれたボーイング747型機は、自分でも搭乗した経験があった
ので、あんな大きな機体が落ちたのかと、信じられない思いでした。

30年以上経った今も、その事故原因についてさまざまな説が語られ、そして出版物が出
て、それなりの売れ行きを示します。私と同じようにその原因について、まだ納得できな
い人が多くおられるのだろうと思います。
さて今夏、出版された上記の2冊。2冊の本が提示する事故原因は全く違います。それぞ
れのジャーナリストは、どのような取材を経て、どのような結論に至ったのか。それを
次回、簡単にご紹介したいと思います。
福力

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