校長ブログ

2017年11月4日

寂しい生活①

 

 

稲垣えみ子さんをご存じでしょうか。
最近、マスメディアで取りあげられることの多くなってきた女性です。
まだご存じのない方のために、彼女の経歴を簡単に紹介しますと、

 

1965年、愛知県生まれ。一橋大学社会学部卒業。朝日新聞社入社。
大阪本社社会部。「週刊朝日」編集部などを経て論説委員、編集委員をつとめ、
アフロヘアの写真入り連載コラムや「報道ステーション」出演で注目を集めたが、
2016年1月退社。
その後の清貧生活を追った「情熱大陸」などのテレビ出演で一躍時の人となる。
                     ※『寂しい生活』巻末より引用

 

私は偶然、彼女が出演していた「報道ステーション」を見ていて、彼女を知って
いたのですが、上記の本を読むまで、彼女がその後新聞社を退社していることは
全く知りませんでした。もちろん、退社後の彼女の清貧な生活も、そしてその理
由も。
今回、「寂しい生活」を読んで、その後の彼女の生き方を知り、少なからず驚か
されました。
彼女が清貧な生活(彼女自身はそうは思っていないと思いますが)を送ることに
なったきっかけは、東京電力福島原子力発電所の事故でした。
電気を節約する、事故当時は日本中がそのことに真剣に取り組んでいました。彼
女も節電に着手し、それが高じて次々に所有している家電製品を手放すことにな
るのです。そのドキュメンタリーともいうべき本が『寂しい生活』です。

しかしこの本には、私たちが予想するような悲壮さは全くなく、むしろ彼女自身
が本書で書いているように、「清々しい」イメージが全編に漂っています。
その詳しい中身について、次回、紹介したいと思います。
福力