校長ブログ

2017年11月18日

環境活動家 アル・ゴアさん

  

 

今日の朝日新聞別冊「be on Saturday」の1面に元米国副大統領アル・ゴア氏が
とりあげられています。「不都合な真実2:放置された地球」公開にあわせて来日
された際のインタビューだと思われます。
前作「不都合な真実」は、2006年に公開されました。
「氷河が解けゆくグリーンランドや、大型台風に襲われたフィリピン、海面上昇で
路上に水があふれ、魚が泳ぐ米フロリダ・・・・」(記事より引用)
衝撃的な映像は、世界中に議論を巻き起こしました。
主演をつとめたゴア氏が、その後も環境活動家として世界中で警鐘を鳴らし続けて
いることは、昨日のこの欄で取りあげた通りです。
記事によると、彼は次世代のリーダー育成にも力を入れ、これまで136カ国で1万2千
人を超える人材を輩出しているといいます。その中には、国連気候変動枠組み条約
の前事務局長や、オーストラリアクィーンズランド州の環境遺産相がいるということ
を、私はこの記事で初めて知りました。彼らはゴア・チルドレンと呼ばれ、「各地の
環境会議や政策決定の場で大きな役割を担う」とのこと。
日本では「○○チルドレン」という呼称がつくと、どちらかといえばマイナスのイメー
ジが強いですが、それとは全然違う印象です。
パリ協定から離脱すると表明する大統領がいるかと思えば、こんな活動を世界中で行
っている元副大統領もいる、あらためて米国の多様さを感じます。
記事の最後で、ゴア氏は日本の人々に向けた以下の特別なメッセージを送っています。

「日本は、インドネシアなど途上国における新たな石炭火力発電所の建設を支援する
最大の国家なのです。日本の納税者たちは自分の税金が、巡り巡って環境汚染に使わ
れている事実に目を向けて欲しい。」

福力