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大阪青凌中学校・大阪青凌高校

青雲・凌雲

まさかの展開

2019年11月12日

今月1日、文部科学省から英語民間試験の共通テストへの導入実施延期が突然発表
されました。1日は共通ID申請の日。「まさか・・・」というのが正直な感想でし
た。そもそも大学共通テストの導入検討初期の頃を振り返ると、これまでさまざま
な案が出ては消えてきました。
例えば「合教科試験」。これは複数の教科を融合した問題を作成するというもので
した。例えば数学と理科、国語と英語の融合というような。しかしこの案は早々に
姿を消しました。今思えば、その理由もはっきりとはあかされないままでした。
「複数回受験」の試みもそうでした。
そうしてさまざまな案が出ては消えた末に、国語と数学での記述式問題の導入、そ
して英語の外部試験の導入が決定された経緯があります。
特に、英語の外部試験導入については、英語の専門家からは、当初からかなりの反
対がありました。しかし文部科学省は当初から導入ありきで動いてきた気がします。
我々はその様子を見て、これは最終的に実施されると判断せざるを得なかった訳です。
それがここにきての延期決定。翌日の日本経済新聞は次のように論評しています。

「高校、大学の関係者は改めて政治の恐ろしさが身にしみただろう。専門家が制度の
問題点をいくら指摘しても聞かなかった文部科学省があえなく見送りに応じたからだ」
                       (2019.11.2 日本経済新聞 朝刊)

今回の実施延期について、さまざまな新聞やメディアの論評を見ましたが、この論評
が、まさに今回の事態を言い当てていると感じました。改革は政治的に始まり、政治
に主導され、そして政治的に葬られた、そんな気がします。
福力
   

オーストラリア研修で一番考えさせられた事

2019年10月30日

研修5日目の夕刻。今回の研修のハイライトの1つ、フィリップ島へ行きました。
ご存じの方も多いと思いますが、この島はフェアリーペンギンの行進で有名な観光
スポットです。体長30~40cmほどの親ペンギンが、太陽が沈むと海から戻ってきて
子どもの待つ巣へと行進するのです。それを見るために、夕刻から続々と観光客が集
まってきます。
私たちのバスがフィリップ島に入って、まもなくビジターセンターに。この日の1番乗
りでした。センターは、最近建て替えられたとのことで、かなり大規模で真新しいセ
ンターでした。またセンターの入り口には電光掲示板があって、昨日のペンギンの上
陸頭数、時刻などが掲示されています。さらに今日の予想上陸時刻、予想上陸頭数も。
大体、2,000羽くらいのペンギンが夕暮れから深夜にかけて海から戻ってくるそうです。
私たちが着いたのは、まだ明るい日差しの残る夕刻。そこでレンジャーの方に海まで
のボードウォークを歩きながら、途中何度か立ち止まり、このフェアリーペンギンの
説明をしていただきました。その説明の中で、一番生徒たちにとっても衝撃的だった
のが、レンジャーの方が説明のためにもっていた剥製のペンギンのお腹を開いた時で
した。中からでてきたのは、しぼんだゴムの風船、ペットボトルの蓋、日本のお弁当
によくついている魚の形の醤油入れなどなど。子どものために餌をとって帰ろうとす
るペンギンたちが、餌と見誤って口に入れてしまうとのことでした。
日本で定番の魚の形の醤油入れを、真剣な顔で見つめる生徒たち。私もプラスチック
の公害が、こんな地まで及んでいるのかと考えさせられました。
福力

オーストラリア研修で一番驚いた事

2019年10月26日

修学旅行の引率でオーストラリア・メルボルンに行っていました。
大まかに言うと、生徒たちは、初日と2日目はカイントンというメルボルン郊外の地方
都市にファームステイ。3日目からは、メルボルンの中心地のホテルに滞在し、メルボ
ルン大学の大学生との交流が2度にわたって実施されるというスケジュールでした。
生徒が滞在するカイントンのファームの1つを訪れる機会があったのですが、その庭の
広さにびっくり。わかりやすく例えますと、日本のちょっと広めの幼稚園の敷地くらいの
広さ。しかもかなり丁寧に芝生が刈られてあり、いわゆるイングリシュガーデンの趣が漂
う素晴らしいお庭でした。
お家の調度品も、カップやソーサー、リビングのソファなどなど、オーナーのこだわりが
窺える品々が揃っていました。
このファームステイやその後のメルボルンでの滞在中に、現地の人とお話する機会が多々
あったのですが、その話の中で一番驚いたのが、オーストラリアの最低賃金の事でした。
皆さん、想像してください。今、メルボルン市内で働く場合、その形態により微妙な差は
ありますが、国が保証している最低賃金は、時給いくらだと思いますか?

答えは日本円にすると、約1,600円~2,000円。もちろん時給です。そして週末や休日に働
く場合は、この金額の1.5倍になるのが普通だとか。びっくりですよね。
帰国して調べてみてわかったのですが、オーストラリアは、世界一、最低賃金の高い国だ
そうです。
福力

長年の疑問

2019年10月5日

  

 

この本を読んで、私の長年の疑問がすっきりしたような気がしました。私の長年の疑
問とは、以下のようなものです。

・日本の財政は危機的状況と言われて久しい。国債の累計発行残高は1,000兆円を超
 えたという。なのに国債の価格は暴落するどころか、値上がり(金利は下落)して
 いるのはなぜなのか。
・財政危機の状態にある日本の通貨に、世界で何かと紛争が起きた際に、「買い」が
 殺到する(つまりは円高になる)のはなぜなのか。
・日本の経済成長率が、長年、他国に比べ低いままに留まったままなのはなぜなのか。
・日本は財政的に破綻すると言われてもはや10年以上。その間にも国債は発行され続け
 ているのに、未だに破綻していないのはなぜなのか。

これらの疑問に明瞭に答えてくれる本、評論等に、いままで出会ったことがなかったの
ですが、この本を読んで、ようやくその答えが見つかったような気がしています。

詳しくは読んでいただくしかないのですが、この本では、これらの疑問に対し、おおざ
っぱに言えば、「今、日本はデフレ状態にある。なのに政府の政策は、ずっとインフレ
抑制の政策になったままである(つまり真逆)。それゆえ、日本経済は停滞から抜け出
せない。自国通貨建てで発行している国債で、政府が財政破綻することはない。なので
財政赤字を気にせず、デフレを脱却するまで政府は積極財政をとり続けるべし」という
ものです。(本文では、恐いくらいに、実名で多くの著名な経済学者が一刀両断に切り捨
てられています。)
この本の言っていることは本当に正しいのでしょうか。
もし正しいとすると、長年の疑問はすっきりするのですが、同時に「デフレ時に消費税を
上げるのは最悪の政策」とこの本に書いてあるので、今月から10%になった消費税のせい
で、またまた日本経済がデフレにもどってしまうのではないかと心配です。
福力

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」

2019年10月2日

  

 

ブレイディみかこさんの新作。このブログでも、彼女の『子どもたちの階級闘争』(みすず書房)
を紹介したことがあります。その本では、英国で保育士として働くなかで、著者が感じた子どもた
ちの生活格差、特に緊縮財政になってから、彼女が「底辺託児所」と呼ぶ保育所で、子どもを育て
る親や保育士たちが貧困にあえいでいる実態、また保育所をめぐる人々の意識の変化がレポートさ
れていました。
そしてこの新作『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』では、中学生になった息子さん
とのからみを中心にして、英国の公立中学校が舞台になっています。
この本でも、さまざまな格差が取りあげられているのですが、最終章で、先日とりあげた地球温暖
化対策を訴えるデモのことが出てきます。しかしみかこさんが取りあげたのは、「地球温暖化対策
を求める学生運動の世界的な広がりといったマクロな問題ではない。元底辺中学校の生徒たちが経
験した不条理というたいへんミクロな問題」(本文238pより)でした。
実はスクールランキングで下位にある学校の生徒たちは、学校からデモへの参加を認められなかっ
たというのです。理由は、「学校を早めに修了し、中学生が街に繰り出して喧嘩や窃盗といった問
題でも起こすような事態に」なることを心配してということらしい。
デモにまで格差があるとは知りませんでした。
福力

 

追記:驚くことに、学校が認めない状態で生徒が学校を欠席すると、英国では親が地方自治体に罰
金を払わないといけないそうです。その額は、父母それぞれに60ポンド。これは日本円にすると約
8,000円。また21日以内に支払わないと、この額は120ポンドに、またそれ以上放置すると、最高
2,500ポンド(日本円で約33万円)にまで(!)跳ね上がるらしい。
なぜこのような罰則があるかというと、「春休みとか夏休みとかいったいわゆるピークシーズンに
休暇を取ると旅行運賃やホテル料金が高額になるので、学期中に子どもを休ませることを親に思い
とどまらせるため」(本文242pより)だそうです。
この罰則があるため、みかこさんの息子さんはデモ参加を諦め、授業にちゃんと出席したとの事。

 

 

 

第2回高等学校オープンスクール

2019年09月28日

  

 

第2回高等学校オープンスクールを開催しました。
残暑の中、たくさんの保護者・生徒のみなさんにご参加いただき、ありがとう
ございました。青凌の魅力を少しでも感じていただけたなら幸いです。
吹奏楽部のオープンニングコンサートが大迫力の演奏で、多くの人からお褒め
の言葉をいただきました。
このあとの秋の入試説明会にも、ご参加をお待ちしております。
福力

How dare you!

2019年09月25日

ニューヨークの国連本部で開かれている気候行動サミットで演説した16歳の高校生の
スピーチが、世界で注目を浴びています。彼女の名前はグレタ・トゥーンベリ。スウ
ェーデンの高校生です。
今日の朝日新聞も、1面そして11面で大きく写真つきで彼女をとりあげています。特に
11面の写真は、国連本部に到着したトランプ大統領を厳しく見つめているものでした。
しかし、彼女のこのスピーチは、動画で見ないと、その熱意は伝わらないでしょう。
時に涙で声をつまらせながら、そして怒りで声を震わせながらのスピーチは、私たち
一人一人の胸につきささるようでした。(動画は以下のURLを参考にしてください)
昨年、彼女は、地球温暖化が進む現状に対して、危機感をともなった行動を起こさな
い大人に抗議して、学校を休んでスウェーデンの議会の前で訴えるということを始め
ました。
このたった一人の行動から、今や、彼女に触発された数百万人にもおよぶ高校生が学校
を休んで、行動を起こさない大人に、政治家に、そして国際機関に訴える行動へとつな
がっているのです。
彼女が持っている危機感。私たち大人はどれほど共有できているでしょうか。彼女が主
張しているように、私たちに残された時間はもうそれほど多くないのかも知れません。
福力
※https://www.youtube.com/watch?v=PahnVMxQulk
(国連気候行動サミットでのスピーチ グレタ・トゥーンベリ)

記録文学②

2019年09月21日

  

 

前回、記録文学という枠で吉村昭氏の作品を紹介しました。
その作品の中で、最もおすすめなのが、上記の『漂流』です。
江戸時代、猛烈なシケに船を流され、鳥島へたどり着いた土佐の3人の漁師。
その島はまさに絶海の孤島で、周りの海を見渡しても、一隻の船も見当たらない。
その状況が10年以上続くのです。そして1人、1人と仲間は死んでいき、長平1人が生き残り
ます。まさに究極の孤独といってよい状況に追い込まれるのです。
これ以上はネタばらしになってしまうので控えますが、この本を読んで、人が生きるため
には、精神的にまた身体的にどんな事が必要なのか。孤独を生き抜く条件は何か、などな
ど多くの事を考えさせられました。まだ読んでいない人がうらやましい、それくらいオス
スメです。ちなみにこの小説も事実に基づいていますので、その意味では記録文学の枠に
入るものだと思います。最近、長編小説を完読したことがない人も、そのページをめくる
手がとまらないこと、請け合いします。
福力

記録文学①

2019年09月19日

  

 

この夏、記録文学とも呼ばれる吉村昭氏の作品を集中して読みました。
吉村昭氏を知ったのは、彼が過去に書いた『三陸海岸大津波』が、あ
の東北大震災の後、増刷され販売されているという話をラジオで聞いた
のがきっかけでした。※(NHKラジオ深夜便 2019年7月9日 再放送)
吉村氏は明治29年、昭和8年、そして昭和35年と繰り返し三陸海岸に襲っ
た大津波の記録を丹念に調べ、同じような前兆がありながら、それが見逃
され、多くの犠牲者が繰り返し出ているという事実を、この本に綴ってい
ます。
今更ながら、こんな貴重な記録が過去に出版されていながら、それを生か
すことができなかったのだと考えると、その被害が原発事故を含め、あま
りにも大きいゆえに残念でなりません。

もう一冊の本は、『関東大震災』。あらかた知っていると思っていた関東
大震災についても、読んで見ると「知らなかった」事実が多かったことに
驚かされました。例えば、地震後、最も多くの犠牲者が出た本所被服廠跡
の災害の様子を、本書は次のように描いています。

「地震発生後、附近の人々は続々と被服廠跡に避難してきた。かれらは、
家財を周囲に立てて、その中に家族がゴザなどをしいて寄り集まっていた。
地震が正午前であったので、遅い昼食をとる者もあって広大な空地に避難
できた安堵の色がかれらの表情に濃く浮かんでいた。
 そのうちに近くの町に火災が起こりはじめ黒煙もあがったが、不安を感
じる者はいなかった。避難者の数は時を追うにしたがって激増し、やがて
敷地内は人と家財で身動きできぬほどになった。
 町々が徐々に焼きはらわれて、被服廠跡にも火が迫った。そして、火の
粉が一斉に空地にふりかかりはじめると、一瞬、家財や荷物が激しく燃え
出した。たちまち空地は、大混乱におちいった。人々は、炎を避けようと
走るが、ひしめき合う人の体にぶつかり合い、倒れた者の上に多くの人が
のしかかる。炎は、地を這うように走り、人々は衣服を焼かれ倒れた。そ
の中を右に左に人々は走ったが、焼死体を踏むと体がむれているためか、
腹部が破れ内臓がほとばしった。そのうちに、烈風が起り、それは大旋風
に化した。初めのうちは、トタンや布団が舞い上がっていたが、またたく
間に家財や人も巻き上げられはじめた。」(本文78ページ) 

自然災害の記録は、未来に備える一助として、大きな価値があると思わさ
れました。
福力

青凌祭2日目

2019年09月7日

本日は前島校舎での最後の青凌祭でした。
猛暑の中、たくさんの方にご来校いただき、ありがとうございました。
盛況の下、無事終了しました。各賞は以下の通り(敬称略)です。

立て看板部門
優秀賞  高校3年3組
     高校2年7組
     高校2年8組

最優秀賞 高校3年6組

 

舞台発表俳優部門
優秀賞  中学3年1組  矢頭 卓己(ルビッチ役)
     高校2年4組  三宅 唯道(ルパン役)
     高校2年6組  岸野 ひなみ(成瀬 順役)
特別賞  高校2年8組  加藤 智貴(バーナム役)
     高校1年7組  井上 勇輝(エルサ役)

 

舞台美術部門
優秀賞  中学3年1組 『えんとつ町のプペル』
     高校2年8組 『The Greatest Showman』

 

校内発表の部
     第1位 高校2年1組 『ミニオン大脱出』
     第2位 高校2年5組 『Haunted Mansion』
     第3位 高校2年2組 『ミリオンスプーン』

舞台発表の部
     第1位 高校2年4組 『ルパン3世~マリオネットシュモーク』
     第2位 高校1年7組 『アナと雪の女王~声なき物語~』
     第3位 高校2年8組 『The Greatest Showman』

                                 以上

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