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大阪青凌中学校・大阪青凌高校

青雲・凌雲

中間考査3日前

2019年05月20日

  

 

 

 

 

 

 

 

 

中間考査3日前になりました。
先週末から自習室は満員御礼が続き、職員室前も昼休み・放課後とも、たくさんの
生徒で賑わっています。1年生にとっては、中学生高校生ともに、初めての定期考査
になります。科目が急に増えたことにとまどいがあるかも知れません。
不安を解消するには、コツコツ勉強するのが1番なのですが、わからない所や勉強の
仕方については、どんどん先生に質問してみてください。この初めての経験をうまく
乗り切ってくれることを願っています。
福力

『友情について』

2019年05月17日

         

 

 

 

 

 

 

 

 

いろんな本を読んでいて、数年に一度くらいの割合で思わず「あっ」と声を出してしまう
本に出会います。佐藤優さんの新刊本『友情について』が、まさにその本でした。
本の表紙にあるように、これは佐藤さんの高校時代の親友、豊島昭彦さんがステージ4の
膵臓がんになっていることを知り、彼の半生を自分の半生と重ねながら綴った本です。
読み始めてすぐその予感はあったのですが、19ページに入ったところで、思わず「あっ」
と声をあげてしまいました。
なぜかというと、春休みに滋賀県北部の須賀谷温泉のホテルに宿泊した際、この豊島昭彦
さんが書いた『湖北残照 戦国武将と浅井姉妹』という本をロビーで見つけて購入し、読ん
で知っていたからなのです。どこか記憶の片隅に「豊島昭彦」という名前があったのかも
知れません。はからずも豊島昭彦さんのその後の人生に出会った気がして、思わず声を出し
てしまいました。
佐藤さんから「君の半生を本にしよう」と提案された時、当初豊島さんは、「僕はたいした
人生を送っていない。大学を卒業して一般企業に入社し、結婚して子どもが2人できて、2
度の転職をしたけれどごく普通のサラリーマン生活を送ってきたに過ぎない。」と固辞しま
す。しかし、佐藤さんはその豊島さんの人生の中に普遍性を見いだし、すぐれたドキュメン
タリーに仕上げています。
豊島さんは一橋大学を卒業して、日本債権信用銀行に就職しています。いわゆるエリートコ
ースです。ところが、バブル崩壊の中、日債銀は破綻、やがてゆうちょ銀行への転職を余儀
なくされます。しかしそこでも苦悩が待っていました。
同じ時代を生きてきた者として、リアルにあの頃の時代の雰囲気が蘇ってきた感じがしまし
た。しかし、友情というのは、40年近いブランクがあっても朽ちないものなのですねぇ。
本書を読んで、そのことに一番感銘を受けました。
福力

大学入試改革4

2019年05月9日

新刊の『教育激変』(中公新書ラクレ)を手がかりに、ここまで大学入試改革について、
主にプレテストを中心に見てきました。
池上彰氏、佐藤優氏、そして安西祐一郎氏は、細かい点で意見の個人差はあるものの、プ
レテストの内容を高く評価し、たとえ正答率が極端に低くとも、試験内容をこれ以上易化、
あるいは妥協すべきではないという考えです。

しかし、大学入学共通テストは、50万人以上が受験するテストだと考えた場合、この意見
は、かなり極端ではないでしょうか。(池上氏、佐藤氏ともに、自分たちの考えは異端だ
と本書の中で述べられてますが)
やはりテストの評価は、その中身だけではなく、実施可能性はもとより、その試験によっ
てどれだけ受験生を選別することができるか、つまり順位づけできるか、また公平な採点
は可能かなど、現実に即した技術的な観点を考慮すべきであることは言うまでもありませ
ん。
しかし今回の大学入試改革は、英語4技能の重視などに見られるように、「理念先行」で
推し進められてきたことが否定できないと思います。その結果、現実に実施してみて、さ
まざまな壁にぶつかっているという感じがします。
現実にこのテストを受ける高校生は、もう2年生になりました。もはや議論をしている時
間はありません。1日も早く現実的なプランを提示し、受験生が安心してその対策にとり
くめるように願いたいと思います。
福力

※先月、現実より理念先行で大学改革が迷走しているという、以下の新聞記事を読みまし
 た。ご参考まで。
 「政府主導の大学改革迷走 根深い演繹型思考、背景に」(日本経済新聞2019.4.1)

大学入試改革3

2019年05月7日

前回、池上さんと佐藤さんが、大学入学共通プレテストの内容を高評価されていることを、
またプレテストの結果が悪いのは、現在の教育が新しい改革に追いついていないからとま
で評されていることもご紹介しました。
これとほぼ同じ意見を持っておられるのが、中央教育審議会前会長の安西祐一郎氏です。


「文部科学省や大学入試センターは、入試として適切な問題を出そうとしていると思う。た
 だ、正答率が低いのであれば、それは問題が不適切だからではなく教育改革が進んでいな
 いからだ。試行調査の正答率が低すぎたからといって、問題量を減らして易しくするのは
 本末転倒ではないか。私は、受験生のほとんどが0点であっても問題を変えず、解けるよう
 になるよう、授業を変えることを目指すべきだと思う。」
                     (変わる大学入試2020 朝日新聞2019.4.5)


安西氏は、東京大学の英語民間試験への消極的な態度も、激しく批判しています。少し長くな
りますが、その批判を以下にご紹介します。


「世界に通用しないローカル大学としての東大を表現する最高(あるいは最低)のものが、現
在の東大入試、特に英語科目なのだ。 その意味で、五神学長に提出された答申は、わが国の未
来を創り出す責任を背負った東大の今後あるべき姿とかけ離れた、見識を疑う内容の答申と言
わざるを得ない。一読して、答申を書いた人たちは英語ができないに違いないと思った。」

「東大は、明治以来、わが国を牽引してきた大学として、入学者選抜の方法(特に英語)を時
代遅れの国内ローカルではない、世界に通用する方法に改めなければならない。その絶好の機
会が巡ってきているのに、答申はこの点をまったく理解していない。国民にとって本当に必要
な東京大学は、時代の変化を乗り越えてこれからの日本を創り出すリーダーとしての東京大学
であって、現在の東大入試、特に英語の入試は、それにまったく逆行した、昔の日本のための
入試だ。」

「もし答申が通って英語入試が矮小化されるのなら、東大は時代の牽引者として国民が負託す
べき大学に値しない。そうであれば東大に多額の税金を注入する必要はない。」
                      (読売教育ネットワーク 異見交論 vol.55)

記述式の共通テストは評価されるべき内容で、たとえ受験生の正答率が1割に満たなくとも強行
すべきなのか、いやそのような問題は不適切だととらえるべきなのか。そもそも高大接続改革、
なかでも特に大学入学共通テストが、ここまで迷走を続けるのは何故なのか。次回は私の意見を
少し述べてみたいと思います。
福力

 

大学入試改革2

2019年04月27日

さて、池上さんと佐藤さんは、新しい大学入学共通テスト(正確にはプレテスト)を、
どのように評価されているでしょうか。さっそくお二人のコメントを本書からひらっ
てみます。

池上「非常によくできている。国語に関しては、画期的と評してもいいくらい」
  「(2017年5月に公表された国語のプレテストは)、文字通り生きた教材」

佐藤「結論を言えば、全体としてはいい問題だというのが、私の評価」
  「一回目のプレテストの数学と現代社会を解いてみた結果、非常にいいと感じた」
                    ※文章は少し修正をしています。

上のように、2人の新テスト(正確にはプレテスト)に対する評価は、「絶賛」と言っ
てよいほど、かなり高いものとなっています。しかし、このプレテストに対するメディ
アでの評価は、実はさんざんでした。なぜかというとそれはこのプレテストの結果が、
あまり芳しくなかったからです。
国語の記述式問題のうち、最も長い文章を書かせる問題の正答率は、わずか0.7%。数学
でも、出題された記述式の問題の正答率は、3問ともすべて1割未満にとどまったのです。
この結果について、2人はどうコメントされているでしょう。以下に挙げてみます。

 

池上「国語の記述式が難問だったと言うけれど、日ごろから新聞を読んでいるような
   小学六年生ならば、丁寧に考えていけば解ける問題」
佐藤「良問が解けないのは、それに対応する学力が、中学・高校で育まれていないと
   いうことです」

プレテストの内容が問題なのではない、新しい問題に対処する教育がまだ行われていない
のが問題なのだ、というのがお二人の共通したコメントのようです。
福力

大学入試改革1

2019年04月23日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

池上彰さんと佐藤優さんが、教育改革について対談した本を読みました。内容がコンパ
クトにまとまっていてわかりやすい。さすが池上さんです。
時間がない人は、第2章「是か非か?2020年教育改革」だけを読んでもいいと思います。
例えば、現在の大学入試改革が始まる前史を、わずか5ページにまとめてあるのですが、
これがとてもわかりやすい。ポイントを挙げると、

・連合赤軍が「共通一次」を生んだ
・旧国立二期校に難問奇問が多かった訳
・共通一次試験と大学の序列化
・共通一次試験とセンター試験の違いとは?

タイトルのつけ方が上手いというか、ついつい読みたくなってしまうところが池上さんら
しい。そしてなおかつ流れが理解しやすい。われわれ教育関係者も学ばなければいけない
ところです。
そして、何よりもこの2人の議論がすばらしいのは、きちんと論ずる対象の試験を自分で
解いていることがわかるということです。世にあまたある教育論議の本では、センター試
験を自分で解いてもいないのに、「今のセンター試験は、すべてマークしか答えがないか
らダメだ」というような断定が、よく見かけられるのです。
本書では、最後に大学入試センター理事長の山本廣基氏と2人の鼎談が掲載されているの
ですが、山本氏が次のような興味深いエピソードを明らかにされています。

「さらに少し残念だったのは、一度、教育再生実行会議のメンバーに大学入試センターを
 視察してもらったことがあるんですよ。その時、過去の問題をハードカバーをつけた冊
 子にして机の上に置いておいたのだけれど、いろいろ説明する間、誰もそれを開こうと
 しないのです。」(本書208ページ)

エビデンス(証拠)に基づかない議論は、無益どころか有害でさえあり得るということだ
と思います。
それでは、この2人は今の新しい大学入学共通テストを、どのように評価されているので
しょうか。次回、それについてまとめてみます。
福力

 

 

 

 

 

 

新年度スタート

2019年04月9日

 

 

先週、高槻現代劇場での入学式を終えました。遅くなりましたが、多数の来賓、保護者の皆さまに出席いただきました事、
心よりお礼申し上げます。
そして昨日、体育館に全学年が集合しての始業式を終え、いよいよ新年度がスタートしました。
校内の桜は、上の写真にありますように、よく見るとまだ蕾もあるのですが、ほぼ満開の状態で新入生を迎えることがで
きました。ここ近年ではめずらしく、新入生が入学してから桜が満開の時を迎えようとしています。

何もかもが新しい新学期。まもなく元号も平成から令和に変わろうとしています。
福力

新年度準備

2019年04月2日

 

 

4月、新年度が始まろうとしています。今年は桜の開花がここ数年では最も遅く、
今日の時点で5分咲きといったところでしょうか。この調子でいけば、新入生が
入学する頃に満開となるかも知れません。

学校では、新年度に向けて、さまざまな会議や準備がすでに始まっています。
昨日は新しい元号も発表されました。何もかもがスタートする春の時期。この時期
にしては寒い日々が続いていますが、そのおかげで桜の花が今年は長く楽しめそう
です。
福力

サカイ マッスル ライン

2019年03月26日

サカイマッスルラインと聞いて、「ああ、あの話か」とわかる方がどれほどおられるで
しょうか。これ、実は最近になって発覚した「誤訳」なのです。
大阪の地下鉄の公式サイトで、「堺筋線」のことを「Sakai Muscle Line」、御堂筋線の
ことを「Mido Muscle Line」等々と誤訳していたという、あのニュース。
大阪人なら、大阪城に向かう東西のラインを「通り」、それを南北に貫くラインを「筋」
と呼んでいることは常識なのですが、それを自動翻訳ソフトにまかせて英文にしたとこ
ろ、「筋」を「筋肉」の筋とソフトは認識したのでしょう。
今月初め、ピーター・バラカンさんが、新幹線車内の英語のアナウンスがおかしすぎて
苦痛を感じているという話をのせましたが、大阪にも実はこんな事が起こっていました。
今日の朝日新聞「天声人語」は、このニュースを取りあげ、「おっちょこちょいの翻訳
ソフトの頭をなでたくなる」と、好意的にとらえていましたが、そんな類いの話ではな
いと、思わず「ツッコミ」を入れたくなりました。
福力

 

相対的貧困

2019年03月23日

 

最近読んだ2つの小説。どちらも今まで読んだことのない作者の作品でしたが、どちら
にも貧困に悩む若者の姿がありました。


『ひと』の主人公「柏木聖輔」は、法政大学に通う大学生。車の事故で父を亡くし、母が
懸命に働いて彼を大学に通わせていました。しかし、その母もある日突然、自宅で亡くな
ってしまいます。これからどうしたら・・・・。茫然自失で商店街を歩いていた彼は、揚
げ物の臭いに誘われて、50円のコロッケを買おうとします。ところが、その寸前で、横か
ら来たおばあちゃんに先に残り1個だったコロッケを買われてしまうのです。そこから彼
の運命が変わり始めます。
『むこう岸』の佐野樹希は、生活保護に支えられて懸命に生きる中学生の女の子。小学5
年生の時に、父はお酒を飲んだあげく、交通事故で亡くなります。さらに母親はパニック
障害をかかえて仕事に就けない状態。中学生の身で、将来の生き方を懸命に考えます。そ
んな彼女が、有名進学校を落ちこぼれた山之内和真と出会って、こちらも運命が変わり始
めます。
2つの小説で描かれた相対的貧困。今、経済格差の広がる日本で、貧困にあえぐ子どもた
ちの数は急増していると聞きます。この2つの小説は、そのリアルな姿を描いているので
すが、それだけではなく、そこに見いだされるかすかな希望もあるのが救いでした。
福力


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